秩父で違法堆積の土砂崩壊――1日も早い復旧を

7月29日、秩父市で違法に堆積された土砂が25日に崩壊したと秩父市議からの連絡を受け、党秩父市議団、県庁職員、県土整備事務所職員、秩父市職員とともに柳下礼子県議、村岡正嗣県議、秋山文和県議、前原かづえ県議、守屋裕子県議が現場を調査しました。

埼玉県は2009年2月、(株)田嶋産業(当時)に対し土砂たい積事業許可を出しました。しかし、事業者は建設残土を区域も高さも許可条件を大幅に逸脱して持ち込み、許可期間終了後も改善することなく放置をし続けました。

県は2011年6月、この業者を条例違反と認定し、是正措置命令を出したが、業者は履行していません。

埼玉県は2012年2月29日措置命令違反として秩父警察署に告発。改善勧告を出しましたが、わずかな搬出にとどまっていました。

業者は2013年8月解散手続きを行い、2014年7月3日付で閉鎖登記しています。2014年3月31日検察庁が不起訴処分とし、理由も明らかにされず、住民の不安は一層大きなものとなりました。

その後、県からの度重なる是正命令・勧告が出されたたにもかかわらず、業者による改善は履行されませんでした。

さらに、この業者は名前を何度も変え、(現在は(株)彩栄等)県条例違反の土砂たい積に加えて、さらなる違法な土砂を搬入し、たい積を行っています。

2020年6月24日埼玉県は(株)興和、(有)彩栄、他個人5名に対し、土砂たい積の中止を命ずる行政処分を行った矢先、7月25日午前10時50分頃、たい積土砂の崩壊が発生しました。この土砂崩壊により、蒔田川を70~80m埋めました。

住民の皆さんから「土砂が川をふさいで庭先まで水がきた」「「やっぱり恐れていた通りに」「田んぼに有害物質が流れるのが心配だ」など、復旧と土壌分析の実施、さらに、10年以上も前から不法たい積を続ける業者への怒り、行政へは厳しい対応をもとめる声が寄せられました。

県の行政処分にも従わない。こんな無法が許されていい訳はありません。

1日も早い解決にむけて取り組んでまいります。