不登校・ひきこもりを考える埼玉県連絡会と懇談

5月18日柳下礼子団長、秋山文和県議は不登校・ひきこもりを考える埼玉県連絡会と懇談しました。

懇談は、2月定例会の文教委員会で採択された「課題や悩みを抱える児童生徒に対する公教育の充実を求める決議」によって

県に対して「不登校特例校の設置」が求められたことから、開かれました。

不登校連絡会は、20年余り各地域で「不登校親の会」を開いてきた方たちや相談機関の方の連絡会です。

それぞれが「一時期現役の親たちは来ない時期もあったが

最近は、新たな若いお母さんたちの参加が目立つ」

「小学1年生など、低年齢の不登校が増えている」と語りました。

元教員は「学校現場が、全国一斉学力テスト導入以来変わってきている。特に北部は県内平均も下回っていて、学力向上施策が強められている。

子どもたちは学校に来ているけどなじんでいないという感じがしていた」と語りました。

 

文教委員会の決議について

●不登校特例校は、公立もあるけれど、葛飾シューレなど民間のものも多い。

埼玉県内でも、民間企業主導のフリースクールなど不登校対策には民間主導の状況がある。

●シューレ代表の「1条校をうちやぶれ!」という発言も紹介されました。

*「学校教育法

第一条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。」

ここに列挙されたものを「1条校」とよぶ

●定時制高校を減らし、夜間中学を作らないで、一方で民間企業中心の動きがある。

●教育機会確保法は、「不登校になってもいいよ。なって別の学校に行けばいいよ」」という

民間教育産業の儲けのためのもの。

●一番いいのは、栃木県高根沢町立「ひよこの家」 いつ来てもいいし、元の学校にもどってもいい。ずっといてもいい。勉強してもいいし、しなくてもいい

●特例校はカリキュラムなどある程度自由になる。でも、行けなくて、オンラインで単位を取るためだけになるのではないか。

 

不登校対策は、不登校児を作らないことが大切

●そもそも大本を変えないでこぼれた人のための枠をつくるというのでは、変わらない。

受験構造・管理主義教育、こういう学校の価値を変えたものにしなければ。

●少人数学級で、先生たちがゆっくり話を聞いてくれる体制が必要

以上のようなご意見をいただきました。