所沢市の認可保育所を訪問ーグレーゾーンの子どもの増加でひかる保育所の役割

城下のり子県議は伊藤岳参議院議員とともに、所沢市内の保育所を訪問しました。

園長先生、理事長先生、前理事長先生が応対してくださいました。ありがとうございます。

園長先生は、「保育士は責任は重くて処遇が悪く、給料が低い。まして地域区分が下がるとなると本当にこまる。長時間保育で土曜日も出勤」

「保育士養成の学校にお願いに行くが、学校にも学生が来ない時代。合同説明会などにも学生が来ない。」

「人材バンクつかえと言われても、とても高い。紹介されると100万円払わなければならない。そういう補助はない。」

「公定価格、どうしてすぐ近くの東京と、こんなに格差があるのか?現実にあっていない。現場を知らない人たちがきめているのではないかと思う。」

「保育士も大変だが、今、給食室も職員がやめてしまって大変。パートさんを切り張り切はりして持たせている状態。」

「いっそ、90人定員をさげてしまいたい!」といいます。(もちろん、できませんが)

「HP見てくる学生はいない。みなスマホを見て決める。いい実習生に声をかけると『公立保育所受けるので…』と断られてしまう。」

このように、保育士確保の大変さの一方で、園長先生は次のことも気になると話します。

「障害児というのではないが、少し手のかかる子も多くなってきたような気がする。この面からも保育体制を厚くしなければと思う。

グレーゾーンと言われる子が、昔より明らかに多い。年中以上クラスに5,6人はいる気がする。」

「保護者も子育ての常識から外れた方もいる。『子どもって朝ごはん食べるんですか』と聞く人も。こういうのが当たり前になりつつある。『この子手がかからないんです』とパソコンばかりしている保護者もいる。親も子も保育所という場で成長できる。もっと保育士がいればと思う」

 

15日、17日で合計17保育所の経営者・管理職のかたと懇談してきました。

この中で共通していたのは、

◎グレーゾーンと言われる子どもの増加、保護者の子育ての困難など、保育士の専門的な力が必要な時代だということ

◎そのような保育士の役割が正当に評価されない給与水準、旧態依然の配置基準がある。

◎それに加えて、東京と埼玉の給与差別がさらに、保育士不足に拍車をかけているということ

です。

今後、伊藤参議院議員ともども、しっかりと国・県にこの問題を提起していきたいと思います。