うるおいと豊かな川づくりに向けて 埼玉水産研究所

7月16日 梅雨明けの猛暑の中、秋山文和議員 村岡正嗣議員 前原かづえ議員は加須市にある埼玉水産研究所を訪れました。

蓮田市議の榎本菜保議員も現地にて合流し、水産研究所の役割や業務内容などの説明を受けました。

水産研究所は試験研究及び水産に関する行政事務も行う水産現場の総合的機関です。

養殖部門では、鑑賞魚の品質向上 河川部門では魚影豊かな川を作るために、増殖技術の開発・魚類の生息環境改善、漁協関係者や関係機関への技術指導、提言を行っています。

 

埼玉県は川がたくさんあり水が豊かで転作に伴う水田養魚(田んぼの水で育てられる魚)が盛んで、金魚 錦鯉 メダカなどの観賞魚の生産のほかに、ホンモロコ、ナマズなど食用魚の生産が盛んです。

特に金魚、メダカ 錦鯉は全国2位の生産量を誇り、東日本で一番大きなせりもこの研究所内で行われており流通の拠点にもなっております。

この研究所では、飼育管理や品種改良等の研究開発のほかに、新技術の普及指導も行っています。また養殖魚のブランド化に取り組み、埼玉県の養殖業振興に努めている研究所です。

こちらの研究所で開発されたヒレナガ錦鯉は埼玉ブランドです。ホンモロコはとても美味な魚で松坂牛と同じぐらいの値段で取引されているそうです。

←ヒレナガ錦鯉4万匹の稚魚    ☚競り市の様子⇨

漁病対策にも取り組んでます。 

この研究所では魚を増やす・まもる事業では河川や湖沼・水路などで魚類(ヤマメ・ウグイ・ワカサギ・鮎・ウグイ・オイカワ・フナ・鯉)を増やす技術、外来魚などから魚を守る技術、水辺の生物環境に関する調査・研究及びその普及や指導をおこなっています。

最近では戸田市にある人造湖の彩湖で自然繁殖をしているワカサギがいるので卵の採捕を行っているというお話がありました。(卵採取後の数量調査はカウンターを使った手作業)

天然のアユは寄居の玉淀までしか遡上できないので上流の秩父付近のアユはすべて放流とのことです。

河川土木工事の件で秋山議員から河川の掘削作業の質問があり、研究所の所長は「魚道を確保し自然型工法を行ってもらえば時間はかかるが、また生態系が戻る」とのお話がありました。