300メートルのライフル射場は全国2か所だけ-長瀞射撃場視察

9月18日党県議団は、長瀞町にある埼玉県長瀞射撃場を視察しました。



長瀞の山あいに射撃場はありました。秩父のやまなみが美しい!

昭和53年(1978年)に猟友会の請願で建設された射撃場には、全国でも2か所(埼玉県 北海道)しかない300メートルの射程距離のある射場を有する貴重な練習場です。

株式会社秩父開発機構が指定管理者として管理運営を委託されています。同機構は、秩父市内のミューズパークの管理も行っています。

「埼玉県指定出資法人のあり方に関する報告書(令和7年3月)」は

 事業の廃止または再構築を検討すべき
(法人は事業からの撤退を、県は今後の施設のあり方を検討すべき)と提言しています。

少なくとも令和3年度以降の直近3年間は赤字が続いていることを理由に、現在の指定期間の終了に合わせて、本事業からの撤退について検討すべきであるとするものです。

本当に、同射撃場が廃止されてよいのか?

300メートルの射場は的が小さすぎて、あまりの距離感に驚きました。

練習をしていた方にお話しを伺うと

「銃のメンテナンスというものは、とても繊細でこまめに行うもの。そうでなければ、危険で身をまもれない。

300メートルの射場は自衛隊にはあるが、民間人が使うことはできない

この射撃場があることが、本当にありがたい」との声でした。

 

この射撃場の来場者が減ったのは

電子標的が古くて不具合が多い

エアコンがなくて、猛暑では耐えられない 

バリアフリーとくにエレベーター設置のおくれなどの理由です。

事業者は繰り返し、設置者である県に改善を要望してきました。このような理由で、近年栃木県の射撃場に利用者が流れているとのことです。

埼玉県はじめ関東圏では、サル・鹿・イノシシなどの獣害が大問題とされてきました。

先ほどの利用者の発言どおり、猟銃は練習とメンテナンスなしに撃つことはできません。

同施設では初級狩猟者研修会も年3回行い、狩猟者育成も図っています。

赤字だからと言って安易に廃止してよいものか?

まず、施設整備が県の責任では?