子どもたちに寄り添って―不登校生徒支援教室「いっぽ」

11月10日、山﨑すなお県議は戸田翔陽高校内にある、不登校生徒支援教室「いっぽ」を視察しました。

「いっぽ」は2022年に県教育委員会が戸田教育委員会と連携協定を締結し、戸田市立中学校の生徒を受け入れてきました。今年は蕨市教育委員会とも連携協定を結び、戸田市と蕨市の市立中学に在籍する生徒を受け入れています。

今年度は10名の生徒が通ってきています。

午前2コマ、午後2コマですが、「午後だけ通いたい」「1日置きなら通えそう」など、利用する日を自分で決めて、毎月利用希望計画書を作成するそうです。「いっぽ」に来たら、決まった授業を受けるのではなく、基本はそれぞれ持ってきたワークや「いっぽ」で用意したプリントなどをそれぞれがやり、わからないところについては教員やスタッフが教えます。

声に出して意思表示することにハードルを感じる子のために「集中しています」「HELP!」と書かれたカードを用意したり、個室ブースを設けたりなど、それぞれの子どもたちに寄り添う工夫をしています。

戸田市立中央図書館や戸田市立彩湖自然学習センターなどとも協力して体験学習をすることもあるそうです。訪問した日はちょうど、元中学校の美術教員をまねいてのアート活動が行われており、和紙を使ったランプシェードを作成していました。

教員の方は子どもたちの成長や変化について熱心に話をしてくださり、子どもたち一人ひとりに丁寧に寄りそっているのだと感じました。

「『いっぽ』経験を全県に広げたいと県の担当者は話していました。