元気プラザの廃止に反対討論

7月2日、山﨑すなお県議は本会議で、知事提出議案の反対討論をおこないました。

討論は以下の通りです。

本会議 げんきプラザ廃止への反対討論

党県議団を代表して、第95号議案「埼玉県立げんきプラザ条例の一部を改正する条例」に対する反対の討論を行います。同議案は加須げんきプラザと神川げんきプラザの二か所を廃止しようとするものです。

反対の第一の理由は、施設の減少が県民、特に子どもたちの様々な活動の機会の減少に直結するからです。

全国の公立青少年教育施設が減少している中で、県立げんきプラザ再編整備計画(案)にも、「体験活動ができる施設の重要性は高まっている」とあり、本県のげんきプラザの存在は貴重です。特に、世帯収入は子どもの体験活動に影響があり、低額で体験活動ができる施設が身近にあることは重要です。森のようちえんや里山体験事業、経済的に困窮した家庭の児童向けののびのびチャレンジ事業など、日帰りを含め有意義な活動が行われています。

また、県立げんきプラザ再編整備計画(案)には不登校児童生徒に「学校以外で様々な活動を行うことができる場所や機会を確保する必要がある」とあり、不登校児童生徒数が増加する中で、本施設はますます重要な役割を担うことになります。

第二の理由は、日帰りでのスポーツ・文化活動等も含めて、本施設の利活用について県民の大きなニーズがあるからです。県民コメントでも本施設の存続を求める声が圧倒的多数です。

年少人口の減少による影響はあるものの、令和5年度の利用者数は、加須げんきプラザは4万人、宿泊者数はそのうち1万人、神川げんきプラザは41,000人、そのうち宿泊者数は11,000人を超えています。特に気軽な日帰り利用は県民のニーズでもあります。

 私自身も旧大利根町で過ごした子ども時代、加須青年の家でうどん作りやこんにゃく作り体験をしたのは良い思い出です。

すでに本県の青少年教育施設は「最小限の施設数」であり、青少年の健全育成や県民の生涯学習の振興に重要な役割を果たしている本施設の更なる縮小・廃止ではなく、認知度の向上やプログラムの充実に取り組み、本施設の利活用を進めるべきです。以上のことから、第95号議案に反対します。