年々増え続ける児童虐待―川越児童相談所を視察

5月18日川越児童相談所を守屋県議、前原県議、今野市議、池浜市議が訪問し、所長と懇談しました。

川越児童相談所は現在77名の職員がおり、そのうち50名が児童福祉司です。里親推進担当、心理相談担当、家族・自立支援担当、虐待・相談指導担当、安全確認・市町村支援担当と役割分担をしており、そのうち虐待・相談指導担当、安全確認・市町村支援担当が地区割をしてグループで虐待対応をしています。

虐待には

身体的虐待・・・殴る、蹴る、屋外にしめだす、食事を与えない、「しつけ」と称する体罰など

性的虐待・・・子どもへの性的行為、子ともに性的行為を見せる、ポルノを見せる、ポルノの被写体にするなど

ネグレクト・・・適切な衣食住を提供しない、子どもを家などに放置して出かける、病院につれていかない、登校させないなど

心理的虐待・・・大声など言葉による脅し、無視などの拒否的な態度、きょうだい間での著しい差別、子どものいる場所での激しい夫婦喧嘩、家族に対しての暴力(DV)など

上記4種類があり、現在、6割ぐらいが心理的虐待とのことでした。

県においても川越児童相談所においても虐待対応件数は年々増えています。

虐待の数の増加や深刻さから共産党県議団は児童相談所の増設を求めてきました。

特に2019年の9月定例会では秋山文和県議が一般質問で川越児相と所沢児相の管轄区域の人口は百万人を突破している問題を追及し、増設を求めました。

そうしたことから朝霞に児童相談所が創設されることが発表されました。これによりふじみ野市、富士見市、三芳町が川越児童相談所の管轄から朝霞児童相談所の管轄へと変わり、川越児童相談所の管轄人口は84万人ほどになります。

今後も児童相談所体制の強化が求められていると感じました。

 

少ないながらも毎年性的虐待があることについても話になり、所長は「確かに数は少ないですが毎年あります。令和元年度などは27件。1か月に2件が報告されるという計算になります。性的虐待は1つ1つが深刻です」と話してくれました。