埼玉おもしろSPOT:凄惨な攻防戦による最後ー鉢形城(寄居町)

寄居町の鉢型城祉。
城跡はかなり広大で、徐々に発掘、整備され、本丸跡や馬出などじっくり見て回ることができます。
鉢形城は、嵐山の杉山城と同様、山内上杉氏が築城し、そののち後北条に引き継がれます。
秀吉の小田原攻めの時、前田利家・上杉景勝・本多忠勝・真田昌幸ら、戦国武将有名どころに攻め立てられ、
3か月の攻防の末、城を明け渡します。
本丸あとから荒川が望めます。
この断崖絶壁によって、鉢形城は堅く守られていたのでしょう。
3か月の籠城はかなり凄惨な戦いだったようで、
最後は大砲による砲撃まで行われたとのこと。
恐怖にかられた腰元が断崖から身を投げたなどの伝承もあります。
戦国の城をめぐると、たいてい出会う、悲しい言い伝え。
いつも思うのは、平和の大切さです。
本丸と鉢形城記念館の中間にあるエドヒガン桜は、樹齢150年といわれますが、
その時の城主北条氏邦にちなんで「氏邦さくら」といわれるそうです。
春にはその美しさにたくさんのひとびとが訪れます。