「医師の補充をお願いしたい」所沢市民医療センターと懇談

所沢市民医療センターを柳下県議、守屋県議、平井市議、矢作市議が訪れ、新型コロナでの対応や苦労、国や県への要望について、事務部長さんらからお話を聞きました。

【新型コロナ対応】

4月ごろの第一波のときはマスクや防護服などの機材が足りなくなり、危機的状況に陥りました。幸いSARSのとき市が備蓄していたマスクがあり、それを回してもらってなんとか助かりました。防護服はごみ袋を活用しました。現在は県などから物資が来ています。

病院の収入としては小児科の受診は4分の1になりました。小児科はほとんど様々な感染症で病院に来るので、手洗いや消毒の徹底で感染症が減ったこと、あとは受診抑制もありました。

健診がなくなり、月5000万の赤字に。7月13日より人間ドックを再開しましたが、最大73人を受け入れていましたが、密を避けるのと、毎回機器の消毒を行うので時間がかかることから現在、1日35人の受け入れとなっています。そうした減収を受け、6月の市議会で補正予算を組んでもらいました。

【PCR検査の実態や課題】

PCR検査は医師会と協力し、検体採取を行って、民間医療機関へ検査をお願いしています。ピーク時は10数名が検査にきましたが、現在は3人から5人くらいです。

検査の拡大は必要だと思います。高齢者施設の検査を繰り返しやるということは必要です。世田谷区で検査を積極的に行うという話がありますが、検体を検査機関で検査してもらうのに、1万円以上します。それ以外にもかかるので、3万円くらいの負担がある。人員的にもお金的にも無症状の方まで検査を広げるのはなかなか難しいのではないか。

だ液での検体採取もおこなっています。通常は10分くらいで取れます。自分で取ってもらうので、検体採取を広げられるのではないか。感染のリスクも下げられますし。しかしだ液を出させない乳幼児や高齢者などは厳しいです。

 

【インフルエンザまん延期を見据えて】

今後はインフルエンザがはやる時期に入ってきます。その対策として発熱がある人とそうではない人との導線をわけることが必要で、国もわけるための財政支援をしてくれることになっています。プレハブを建て、発熱者はそこで待ってもらうなど対応をしていきたいと思っています。

【国や県に要望したいこと】

国や県に求めたいこととしては、まずは医師確保をお願いしたい。5人の医師の補充をお願いしていますが、なかなか見つからないです。

またもう少しで建って45年になります。本来であれば建替えの時期。。しかし機能をストップするわけにはいかないので、改修工事をしていくことになりますが、市のお金だけでは厳しいので、県や国からも支援がほしいです。

ここは狭山保健所の管内ですが、狭山保健所は一番管内人口が多く、ピーク時はパニック状態だったように思います。保健所体制の強化をお願いしたいです。