受験生たちを痴漢から守れ

私立中学校や私立高校の入試が始まっています。2月には県立高校の入試も行われます。

今年も共通テスト前にSNSに痴漢をあおる投稿が行われた問題を受け、県にも対策の強化を求める要望を行いました。

1月24日、柳下礼子、村岡正嗣、秋山文和、前原かづえ、秋山もえ県議が砂川副知事と高田教育長に要望書を手渡し、その後懇談しました。

要望の主な内容は駅員、警察による巡回警備の強化、「痴漢は犯罪です」と加害防止のための放送の回数を増やすことを鉄道会社に呼びかけること、痴漢にあった場合、後日試験を受けられる措置の実施とその周知などを求めました。

副知事は「鉄道事業者に対策の強化を求めることや県警による警戒の強化などを行っていく」と回答しました。

秋山もえ県議は、先日国へ要望を行ったことを紹介し、県としても対策の強化を求めました。「国への要望の中で、アクティブ・バイスタンダー(状況に応じて行動する傍観者)の考え方を取り入れることを要望しました。これは警視庁がつくったアプリをつかって、『痴漢をされていませんか?』との文言をスマホに表示し、被害者に見せ、その後、通報する、証拠写真を撮る、体を割り込ませて助けるなどの行動を起こすことです。ぜひ埼玉県でもこうした取り組みを周知してもらい、広げていくことが大事です」と発言しました。

教育長との懇談で、教育長は「共通テスト実施者である大学入試センターが『事件や事故、その他やむを得ない事由により試験を受験できない場合は追試験の対象となります』として、そのやむを得ない事由の中に痴漢の被害を上げています。県立学校入試も共通テストに準じます。今後ホームページにその旨を掲載していきます」と答えました。また「受験生はただでさえ緊張状態であり、そうした受験生をねらった痴漢を促す投稿など許されない」と話しました。