「『体験』は子どもたちの成長を確かなものにする」青年劇場と懇談

11月10日前原かづえ県議は、青年劇場の細渕文雄さん・松永亜規子さんと懇談しました。

埼玉県議会は、2018年12月定例会で、高等学校における演劇鑑賞教室実施を求める請願を採択しました。

その際の請願者が細渕さんです。

学校演劇の実施状況調査を

しかし、2018年度に演劇鑑賞を実施した県立高校は二十九校、2019年度は四十校が実施したにすぎません。そのうえコロナ禍が直撃。

「コロナの中で苦しいです」と細渕さんは最初に口火を切りました。

劇団協議会の10数劇団は、2018年430公演上演していましたが、2020年は80公演しか上演できませんでした。

このような高校演劇鑑賞の取り組みの実態調査をしてほしいというのが細渕さんの要望でした。

キャンセル料の公的補填を

また、まん延防止措置や緊急事態宣言下で学校公演のキャンセルが続きました。

なんとか実施できても、3密をさけるために

1公演を3ステージにわけて上演するが、上演料を上乗せすることができない場合もあったと言います。

キャンセルとなった場合に上演料のキャンセル料がもらえない場合もあります。

一方、借りていたホールのキャンセル料を請求され、もめてしまう場合もあり

その恐怖心から演劇鑑賞をやめてしまう学校もあるそうです。

東京都ではキャンセル料の補填を行っており、ぜひ、公的補填制度を作ってほしいとの要望でした

学校の演劇鑑賞への支援を

また、かつて長野県では年間6000万円を予算化し全県立高校で演劇鑑賞が行われていました。

山間部の小規模校にも演劇鑑賞の機会を保障するという考え方だったそうです。

現在、学校の演劇鑑賞は、保護者負担となっています。公的支援制度が求められます。

「子どもの頃の『体験』は未来社会を担う子どもたちの健やかな成長を確かなものにする」

文科省はこのようなパンフも発行して、学校演劇などを推奨しています。

予算的にも十分な保障が必要です。