埼玉の地域医療を守れ―埼玉医労連申し入れ

6月10日、病院や診療所、福祉施設などの職場で働く労働者の労働組合である埼玉医労連の方たちが県庁を訪れ、保健医療部、福祉部に申し入れと懇談を行いました。柳下礼子県議、村岡まさつぐ県議、秋山文和県議、前原かづえ県議、守屋ひろ子県議、秋山もえ県議が立ち会いました。

「入院患者を減らしベッドを開けたこと、受診抑制で外来患者が減ったこと、健診の受け入れもストップしたので、4月1か月だけで、2億円をこえる赤字が出てしまった。このままでは病院が続けられない」

「様々な助成金など作られていますが、現場には全くお金が届いていません。赤字の状態が2~3か月続いています。『医療機関、医療従事者に感謝している』と言いますが、それを感じることができないです」

「介護施設の職員です。デイサービスの利用者、訪問介護の利用者が減り、収入が減ってしまった。そうなると結局給料を減らされざるを得ない。ただでさえ、介護労働者の賃金は低いのに、これ以上低くしたら、離職されてしまう。防護服も少なく、何度も洗って使っている」などなど、切実な声が出されました。

柳下団長が開会にあたり「埼玉は日本一の医師不足の県。そのことがこの事態における更なる困難さと苦しさを与えている。公的公立病院の役割、また地域の公衆衛生の一端を担う保健所の役割がますます重要になっています。地域医療を崩壊させないために病院への支援が必要」とあいさつを行いました。