環境科学国際センター視察

6月5日環境科学国際センターを村岡県議、秋山県議、守屋県議が視察しました。環境科学国際センターは県が直面している環境問題へ対応するための試験研究や環境面での国際貢献、収集した情報の発信や環境学習にとりくむ総合的な機関です。

職員総数は53名でそのうち34名の方が博士号をもち、「温暖化対策担当」「大気環境担当」など7分野に分かれて研究・調査を行っています。

大気環境担当ではPM2.5が注目される前から、大気中のPM2.5を含む汚染物質を調査しています。空気中の物質を紙に吸着させ長年観察をしています。

大気汚染物質を吸着した紙を年代順に展示

また光化学スモックの発生についても研究しています。光化学スモックを発生させる原因物質は減ってきているのになぜ、光化学スモックが発生するのか。これからの研究課題とおっしゃっていました。

住宅用地中熱利用システム実証実験の説明を聞く

地中熱を使っての住宅用の室内温度を快適に保つための実証実験を行っていて、その様子も見させていただきました。この実験はすでに実用化されています。

環境科学国際センターではシリコンポリマーの原料である環状シロキサンという物質の分析法の開発を行い、それがISOの規格として採用されるなどの実績もあげています。

そうした実績を上げているのですが、2000年と比べると予算が減らされてきている状況で、こうした取り組みに光をあて、しっかりとした予算をつけることが必要ではないかと感じました。