市町村の水道局技術職不在が6自治体ー決算審査⑩

伊藤はつみ県議は11月4日決算特別委員会に参加し、質問しました。

管内人口2位の朝霞保健所、職員体制も少ない

保健所管内人口について、現在の最多は狭山保健所で76万人ですが、こちらは所沢市の保健所設置がすすんでいます。次に管内人口が多いのは朝霞保健所で73万人余りです。

伊藤県議は「10万人あたりの職員数を見ますと狭山保健所は8.7人、朝霞保健所は6.7人と、朝霞はずいぶん職員数が少ないようです。これはどういうことでしょうか?」と質問

県保健医療部担当者は、「面積や地域性、コロナ感染者の発生数に違いがある、人口だけでは職員数はきまらない」と答えました。しかし、なぜ朝霞保健所の配置数が少ないかはわかりません。

ドクターヘリでも搬送拒否発生

伊藤県議は、医師・看護師確保についても取り上げました。

二次医療圏別の10万人あたりの医師数について。埼玉県全体が人口当たりの医師数は全国最低です。その中でも、医師数には偏在があります。

伊藤県議は「県外大学医学部在学の本県出身者の新入生9人に奨学金を貸与したとあります。9人ということですが、応募は何人だったのでしょうか」と質問しました。担当者は応募者は114人であったと明かしました。例年100人を超える応募ですが、15人分の枠しか予算はないと答えました。

伊藤県議は、ドクターヘリについて取り上げました。

伊藤県議は「ドクターヘリ出動要請数と出動数推移についてですが、要請数と出動件数の違いはなぜ生まれるのですか?出動件数が減少しているのはなぜですか?」と質問

担当者は「55件は、出動中だったので断った。44件は天候不良で出動できなかった」と回答しました。

訪問看護種ステーション、ゼロか1が13自治体

伊藤県議は、訪問看護ステーション数についてとりあげ「訪看がないか、1しかない自治体が本県には13あります。在宅医療は危機的だと感じます。このような状況になっている理由、また令和6年度過疎地域に訪問看護ステーションを新たに整備するためにどのような努力をされたのかご説明ください」と質問しました。これに対して、担当者は「理由はよくわからない」「看護師養成に努める」と答弁しました。

訪問介護事業所も、看護ステーションも地域からなくなりつつあります。在宅医療の危機です。県として危機感をもって取り組むべきではないでしょうか

伊藤県議は、市町村の水道について取り上げました。

伊藤「所沢市で水道管が破裂して道路冠水が起こりました。水道管の適切な維持・管理、そして更新が求められます。下水道に関して私が特別委員会で確認したところ、市町村の下水道事業者で11自治体が技術職員がいないということがわかりました。お聞きしますが、市町村水道事業者において技術職員がいないというところはあるのでしょうか?」

この質問に対して、担当者は56事業所・組合のうち、技術職がいないのは6事業所と明かしました。