相談激増で1.5倍!-県男女共同参画センター視察

11月13日前原・守屋・秋山もえ県議は、県男女共同参画支援センター=With Youさいたまを視察しました。

平成14年オープンした同センターも18年目を迎えました。

おしゃれな建物内は、利用者の女性がひっきりなしに行きかいます。

埼玉県は全国に先駆け男女共同参画条例を制定し、男女共同参画社会づくりに努力してきました。

同センターはその総合拠点施設です。職員は常勤8人会計任用職員15人特別職1人の体制です。

6つの柱があります。

第1 学習・研修 第2 女性チャレンジ支援 第3 相談 第4 自主活動・交流支援 第5 情報収集・提供 第6 調査・研究です。

 

諸角所長、菅原副所長さんはじめ、職員の方がたご対応ありがとうございました。

 

第1=学習 メンズ講演会は予約いっぱい

新型コロナウイルス感染症の防止のために、4月5月は休館せざるを得ませんでした。(相談活動は継続)その後、定員を半分にして再開しています。

女性リーダー育成講座、男女共同参画で取り組む防災フォーラム、DV防止フォーラムなどに取り組んできました。

14日の県民の日に開催する、メンズプロジェクト講演会「男らしさの呪縛からの解放」はすでに定員いっぱいになっているそうです。

 

第2=女性チャレンジ支援 貧困の連鎖を解消する

女性の貧困の連鎖を解消することをテーマに、「生きづらさ」や不安に寄り添う講座を開催

「生き方セミナー」「仕事準備講座」グループ相談会「ママカフェ」グループ相談会「しごと準備カフェ」などを開催しています。

保育室が完備され(事前予約制)6か月から小学生までをおやつ代だけで保育してくれます。

前原県議は、「ぜひ、積極的に保育のことを広報してほしい」と要望しました。

 

第3=相談 コロナ禍で激増

8人の相談員が3台の電話で相談を受けています。インターネット相談や男性のための電話相談、法律相談やカウンセリングなど専門家による相談も可能です。

電話は4,50代、インターネットはそれより若い層の方が多いそうです。

コロナ禍の中で相談は3割増だそうです。特に10月は前年同月と比べて5割増しだそうです。

「生き方に不安を抱えている方が多いです」(所長)とのこと。

コロナ後自殺者が増加しているなど、社会的に不安が増大しているのでしょうか?

所長も「この傾向は注視していきたい」とのことでした。

女性支援団体などにロッカーを貸しています。

第4 自主活動・交流支援 市町村へのパネル貸し出しが人気

県内各地の女性団体のネットワークの核となる女性団体にセンターの1室を活動拠点として提供しています。ロッカーの貸し出しもあります。

また、セミナー室はもちろん、活動発表コーナーなどで展示場所を提供しています。予約不要の交流サロンや打ち合わせ場所も提供しています。

出前講座はもちろん、市町村職員の研修や啓発パネルの貸し出しもあります。

パネルは好評で、毎年種類を増やしており、今年は性犯罪に関するパネルを増やしました。

センター内のライブラリーにて

 

第5情報収集・提供 県内どこの図書館へも返却可

男女共同参画の視点に立った資料を収集し、貸し出しを行っています。

もえ県議もさっそく図書カードを作り、借りました。

貸し出しは、ここだけですが、返却は全県の市町村図書館と提携しており、そちらへの返却が可能です。

 

18年目を迎え、女性たちの中にしっかり根を下ろしつつあるセンター。

コロナ禍で新たに女性たちが抱えつつある「生きづらさ」「貧困」などの課題にも向き合い

さらなるエンパワーメントが求められています。