性暴力等犯罪被害者支援の現状を調査

(左奥から)梅村前衆院議員、前原県議、雪田市議

5月9日、日本共産党県議団の前原かづえ県議は公益社団法人埼玉犯罪被害者援助センターを訪れ、職員から埼玉アイリスホットライン(性犯罪被害者支援専用電話)など性犯罪被害者への支援の現状について懇談しました。日本共産党の梅村さえ子前衆院議員、雪田きよみ吉川市議も同席しました。

同援助センターは、2002年に設立され、主に賛助会員の寄付によって犯罪被害者への支援活動に取り組んでいます。2013年9月に県、県警、援助センター、埼玉県産婦人科医会の四者による「性暴力・性犯罪被害者への支援における連携・協力に関する協定」を締結し、アイリスホットライン(専用相談電話)を設置し、性犯罪被害者への支援をおこなってきました。

県防犯・交通課の川村政生主幹は、2018年度よりアイリスホットラインを県主体事業として国の補助金を活用しながら予算を約1000万円に増やしたこと、電話相談時間の21時までの延長、担当職員の拡充など運営の安定化と機能強化を図ってきたことを説明しました。

援助センターの支援員は、アイリスホットラインによる相談内容の特徴として①小さいころにうけた性被害について、大人になってから相談してくる人が増えている②親族や同僚など身近な人からの性犯罪についての相談が多いことなどを紹介しました。
また、10年前より声をあげる女性がここ数年で増えてきたと感じているとのことです。

援助センターの事務局長は、運営上の要望として「賛助会費は不安定なものであり、運営は厳しいものがある。安定した公的支援があれば、賛助会費を別の事業拡大に使える」と話していました。

その他、教育現場での性暴力をなくす啓蒙活動の重要性や市町村の総合相談窓口との連携などの課題なども出されました。

アイリスホットライン 048-839-8341
(HP) http://www.svsc8080.jp/iris/

関係者のみなさん、お忙しいなかご対応いただき、ありがとうございました。