知的障害者の特別支援学校が新設されます

埼玉県内での特別支援学校の教室不足問題はこれまでも取り上げてきましたが、県議会議員団の議会報告によると、来年度の予算でさらに3校の特別支援学校の新設予算が計上されたそうです。

これまでにも平成10年度、13年度に「草加かがやき特別支援学校」や「所沢おおぞら特別支援学校」の新設が実現してきましたが、今回新たに予定されている特別支援学校は次の3校です。

・戸田翔陽高校敷地内への新設校である「県南部地域特別支援学校」(仮称)
・旧岩槻特別支援学校の跡地を活用する「県東部地域特別支援学校」(仮称)
・松伏高校内に越谷西特別支援学校分校(仮称)

これらは知的障害者向けの県立学校として、過密状況の緩和を図るために、児童生徒数の現状と将来推計などを踏まえて段階的に施設整備に取り組んで行く予定です。
また、県有施設等の活用による新設校の設置、高校内分校の設置、校舎の増築など、可能性のあるもの全てについて検討を行いながら、最終的には平成33年度を達成目標に設定しています。

しかし、児童生徒の急増にはまだまだ学校建設が追いついていません。
特別支援学校の多くは100~150人を適正規模として建設されているのですが、県立知的障害特別支援学校25校のうち15校が200人を超えています。
また、現在は200人どころか300人を超える学校が4校もあり、近年新設された「草加かがやき特別支援学校」では400人を超えると推計されています。

特に県南部はこれからもまだ児童生徒の増加が予想されており、増設・新設の見直し検討を計画的にしていく必要がありそうです。