暮らしの先行きが見えない。どうか障害者の入所施設を増設してください――障害者の暮らしの場について県と懇談

1月28日「埼玉暮らしの場を考える会」の方々と「障害者の生活と権利を守る埼玉県民連絡協議会」の方々が福祉部障害者支援課と懇談を行い、柳下礼子県議、村岡正嗣県議、秋山文和県議、前原かづえ県議、秋山もえ県議が同席しました。

障害児者の「暮しの場」懇談

埼玉県内の障害者の入所施設の入所待ち待機者は1600名を超えています。昨年、川口市に新しい入所支援施設が誕生しました。しかし40人の募集のところに200人以上の応募があったそうで、親御さんたちの高齢化が進むなか、「自分がいなくなったときこの子はどうなるのか」「自分の身体が動かなくなるなかで、子どもの介護がつらくなってきた。今度どうなるのか。支えられるのか」と不安を強くしています。

あるお母さんは「愛する我が子のためならはってでも介護する。でもそれでいいのか。ここにこれなかった仲間の想いを背負って私はここにいる。いま直ぐに施設を作るというのは無理だと私たちも思っている。でも県が積極的に作っていくという目標を示してくれれば、それは私たちの希望になる」と涙ながらに訴えました。

県の担当者は「施設が必要だと思って、この間努力してきた。しかし、みなさんのお話を聞いて、まだまだ足りていないのだと胸が苦しくなった。期待に応えられていない。申し訳ない。しかし入所施設は国の許可が必要。これからも強く国に働きかけていく。また短期入所施設の整備を県単でやる。グループホームも必要。5500を目標に取り組み、現在5500を超えている」

村岡県議は「今日の親御さんや施設の職員さんの訴えは本当に切実なものでした。聞きながら胸が絞めつけられました。施設の設置は国の許可。国がなかなか許可を出さないという現実は確かにありますが、今日の切実な県として声を受けとめ、力をつくしてもらいたい」と改めて求めました。