異例の5月臨時会 多選自粛条例についての決議案の採決強行

5月26日、埼玉県議会5月臨時会が開会され、議長・副議長の選出など議会の構成などあらかじめ付議された議案審議・採決が行なわれるはずでしたが、自民党が異例の決議案採決強行しました。

知事多選自粛条例についての決議も強行

知事の4選自粛を努力義務とした条例を知事が遵守していないことを、問題視した自民党は、臨時会にもかかわらず「知事、県執行部、及び県付属機関の法規遵守を求める決議案」を提出しました。

党県議団は、もともと知事の多選自粛条例に対して「知事多選に弊害があると本人が確信しているならば、自ら決断して引退すればすむ」として、わざわざ条例を制定する必要はないと反対しました。

しかも決議は知事らに法令の遵守を求める当たり前の内容であり、制定する意味もない条例を遵守しないことをもって、突然かつ緊急に提出する理由などありません。

「知事再出馬望まない一会派の党利党略」

本会議で反対討論に立った村岡県議は「これはもはや知事の再出馬を望まない会派の党利党略としかいいようがありません。このような一会派の都合で議会運営を振り回すやり方は、とうてい県民の理解を得ることは不可能であり、県議会の権威を失墜させることになります」と厳しく指摘しました。

同決議案は自民党・公明党の賛成、民主・無所属、県民、共産党、改革の反対で可決しました。