上田知事の多選自粛条例についての決議案に対する反対討論

県議会5月臨時会の本会議で村岡県議が行った、決議案に対する反対討論の全文をご紹介します。

日本共産党の村岡正嗣です。
日本共産党を代表して、「知事、県執行部、及び県付属機関の法規遵守を求める決議案」に対する反対討論を行ないます。
本決議案は、知事が自ら決定した多選自粛条例の努力義務規定を、遵守しないことをもって、急施議案として提出されました。多選自粛条例について党県議団は「知事多選に弊害があると本人が確信しているならば、自ら決断して引退すれば済むことでわざわざ条例を制定する必要はないとして、反対いたしました。
法治国家において知事・執行部及び県付属機関が、法律や条例など様々な法規を遵守することはあまりにも当然の原則であり、述べたように制定する意味もない条例を遵守しないことを理由として、臨時会の場に突然かつ緊急に決議案を提出することは、認めることはできません。
これは、もはや知事の再出馬を望まない会派の党利党略としかいいようがありません。このような一会派の都合で議会運営を振り回すやり方はとうてい、県民の理解を得ることは不可能であり、県議会の権威を失墜させることになります。
したがって、同決議案には反対をいたします。