第60回 自治体学校in福岡 「憲法をくらしにいかす地方自治」 (1日目) 

7月21日から23日の3日間、福岡県の福岡市民会館など会場として、第60回自治体学校in福岡が開催されました。党県議団からは、村岡正嗣、秋山文和、前原かづえの各県議と事務局員が参加し、地方自治などについて各地の地方議員、自治体職員らと学び合いました。

 

1日目は、福岡市民会館で全体会がおこなわれました。はじめに、地元の太鼓集団「野和太鼓」の歓迎をうけました。八幡一秀学校長があいさつし、九州地方で初めてとなる自治体学校の意義を述べました。

記念シンポジウムとして、第1部のリレートーク「憲法はいきているか-それぞれの現場から-」と特別対談「地域・くらしに憲法をいかす自治体づくり」(太田昇真庭市長と石川捷治九州大学名誉教授)が行われました。

第1部では、子どもの貧困からみた学校給食の無償化の重要性、生活保護を権利とする大切さ、沖縄の現実と憲法の意義、博多港の引き上げの歴史と平和など多彩なテーマで発言がありました。

 

第2部では、岡山県真庭市の太田昇市長が、京都府職員時代に感じた蜷川革新府政の価値について再評価する大切さを強調。真庭市でそれぞれの地域の特色や資源を生かした地域再生の政策を住民合意を得ながらすすめている成果をいきいきと語りました。
とりわけ、廃れつつあった原木市場や木材市場、30の製材所を再興したことが地域の雇用を生み出していることは重要だと指摘します。バイオマス発電、木造の公共施設の整備などでサプライチェーンをつくり、真庭市内で林業者が収益をあげられる地域循環型経済を進めた。その結果、林業転職者の年収が2000万など夢をもって働ける環境を整備していることが印象的でした。

地方自治とはどういうものなのか。住民合意にもとづき、自分たちの町の特色、資源、人材を活用し、住民の幸せを実現することだと語る太田市長の言葉が力強く感じました。