外国ルーツの子どもたちが安心して暮らせる社会を

蕨市、川口市にはクルド人の方が多く住んでいます。7月26日、仁比聡平参議院議員、塩川鉄也衆院議員、本村伸子衆院議員、倉林明子参議院議員、梅村さえこ元衆院議員のクルド人コミュニティー訪問に山﨑すなお県議が同席しました。

午後からは外国にルーツのある子どもたちに通級教室で日本語指導を行っている教員の方との懇談やクルド人の方のお話を聞きました。山﨑県議が同席しました。

すべての子どもたちに読み書きできる力を―そのために教員増、日本語授業の時間増を

教員の方は「私の学校には中国、ベトナム、バングラデシュ、フィリピン、トルコ(クルド人)の子どもたちがいます。配置基準があり18人に対して教員1名の配置。最大週3時間と決められており、これでは日本語を定着させることも困難。外国にルーツのある子どもたちも増えており、教室不足から、十分に日本語を習得できてなくても卒室させざるを得ない。しかし、日本語習得が不十分なため教室に帰っても授業についていけず、不登校になってしまう子もいる。国、民族、風習などによっては教育の大切さを保護者が理解してない場合もあり、不登校になっても積極的に学校に行かせようと働きかけない保護者もいる。教員の配置を増やしてほしいし、毎日1時間授業できるようにしてほしい。また入学前に保護者も含めて学校には毎日通うこと、宿題や提出物を出すことなど基本的なことを教える教室をやってほしい」「でもそんな中でも学校に来て毎日泣いていた子がひらがなすべて読めるようになり、自分に自信をつけたということもあった。教育ってすばらしい。だからこそ、すべての子どもたちに読み書きできる力をつけたあげたい」と語っておられました。

難民申請通らず―私は日本生まれ、日本語しか話せないのに日本を追い出されてしまうのか

クルド人は国を持たない最大の民族といわれています。今回、話をした多くのクルド人は難民申請を何度もしているけれど、認められず、仮放免状態となっている方でした。中には日本でクルド人のお祭りやったことがトルコで問題となっており、トルコに帰ると逮捕されるという方もいました。それでも難民とは認定されません。

あるクルド人の高校生は「自分は日本で生まれて、日本語しか話せない。友だちもみんな日本人。でも入管法が改悪されて、日本を出ていかなければならなくなるのか不安。そんなことになったら生きていけない。なぜこんな目にあうのか。日本は私たちのことが嫌いなのか」と訴えていました。

また仮放免では移動に制限がかけられます。ある子は「県外に出られないから修学旅行に行けない。友だちから東京に遊びに行こうと誘われてもいけない。自由がほしい」「医療保険に入れないから医療費が大変。兄弟はまだ小さく、けがや病気も多い」と訴えていました。