単なる遊び場の提供にとどまらない子育て支援施設―浜松こども館

11月14日、山﨑すなお県議は浜松市が設置している浜松こども館を視察しました。

浜松こども館は2001年に竣工しました。ザザシティというショッピングモールの6階、7階に入っています。利用料金は大人200円、小・中・高生は100円、就学前児童は無料です。

平日は午前10から午後5時まで、土日祝日は午前10時から午後6時まで開館しており、休館日は年末年始(12月29日から1月1日)とザザシティの休館日(不定期で月1回)です。

年間利用者数は約24万人、7割くらいが市内だそうです。運営は遠鉄アシスト株式会社が指定管理を受けて行っています。

6階には事務室、ホール、サウンドプレイルームがあり、まちゾーン、おうちゾーン、そらゾーン、みずべゾーンと4つにエリア分けされて、遊具があります。スイングカーやトランポリン、ボールプール、木の滑り台など様々な遊具がありました。授乳室やおむつ替えスペースも用意されています。

7階にはおやつ工房や託児室、会議室、屋上庭園などがあります。

154名のボランティアも組織

子育て相談や託児利用もあるため、職員は28名、うち保育士等の有資格者は9名です。

その他にイベントの運営や安全管理などを行うのための市民ボランティアさんがおり、登録者は154名にのぼります。(内訳:一般50名、大学生35名、高校生69名)

浜松こども館は単に遊び場を提供しているのにとどまらず、ボランティアさんを含めた全職員が遊びの提案や子ども同士、親同士を結び付けること、保護者とのコミュニケーションをとることなどを心がけているそうです。徹底するためにボランティアの方々への研修も年1回行っているそうです。

保護者とのコミュニケーションを心がける中で「こどもの寝つきがわるい」「好き嫌いが激しい」などちょっとしたことも含めて年間900件ほどの子育て相談に職員がのっているとのことでした。

現状、相談にのるための個室がないので、そこが課題と話しておられました。

託児の受け入れは市内在住者に限らない

託児室は生後6か月から3歳未満のお子さんで1時間600円、最大3時間まで預けることが可能です。市内在住者だけでなく、市外、県外でも預けることが可能です。電話で託児日の一週間前から受付を行っています。2024年度はのべ699人のお子さんを預かりました。保育士は9名ですが、必ず9名がそろっているわけではないので、受け入れを断ることもあるそうです。「受け入れ枠を拡大したいが、保育士が増やせるかが課題」と話しておられました。