高等技術専門校、ITや介護の職業訓練の増加をー決算審議⑥

伊藤はつみ県議は、11月29日決算審議に参加し、質問しました。

シルバー人材センター、派遣型件数増を

シルバー人材センターは、高齢者の生きがい事業として始まりましたが、低年金・物価高騰で暮らしが厳しく、高齢者の生活のための貴重な働き口となってきています。

伊藤県議は

「シルバー人材センターの実績ですが、請負は徐々に減っています。一方で派遣件数は10年間で激増しています。派遣型は、労働者性のより強い働き方で、労災なども適用になります。派遣型を増やしていく考えはあるのかお聞きします」と質問

産労部担当者は、「請負型は偽装請負などの問題もあり、減ってきている。派遣型も増やしていきたい」などと答えました。

また、令和6年度に実施されたインボイス制度について、質問。各シルバー人材センターは影響を受けたことが報告されました。

埼玉しごとセンターとしごとサポートわかりやすく

伊藤県議は

若者の就業支援について、「埼玉しごとセンター」「埼玉しごとサポート」の二つの区別が難しいのでは?名前変更など検討してはと提案。

産労部担当者は、二つのセンターはリニューアルオープンしたばかりで難しいと答弁しました。

*埼玉しごとセンターは、

国が運営するハローワークと埼玉県が一体となり、

包括的な就業支援を行う施設です。

*埼玉しごとサポートは、県内の8市町(所沢市、草加市、川越市、加須市、春日部市、深谷市、秩父市、伊奈町)で、全年齢の求職者を対象に、専任の就職相談員(キャリアコンサルタント)が、就職相談やセミナーのご案内など、就職・再就職・転職などに向けたサポートを個別に行っています。

伊藤県議は「埼玉しごとセンターの利用者はこの3年間減ってきているように見えますが、これはどういう要因でしょうか」。と質問

担当者は「近年少子化で、売り手市場が続いている」など答弁でした。

企業立地促進のための補助金の効果は?

伊藤県議は「企業誘致活動の実施」についてとりあげました。

最大2億円の不動産取得税相当額の補助もある、企業誘致ですが、党県議団はどれほどの効果があるかかねてより、疑問を呈してきました。

伊藤県議は「令和6年度の誘致企業は36が県内企業が県内に移転したというものです。県外からは17です。県内企業の県内移転が大半となりますと、本当にこの事業は意味があるのか、考えてしまいますが、どうでしょうか」

これに対して担当者は「移転の際業務拡張が条件となっているので、一定の効果はある」など答弁しました。

また、伊藤県議は「雇用への波及効果ですが、従業員3036人を獲得したということです、従業員3036人のうち正規雇用はどのくらいでしょうか?」と質問し、担当者は「3036人のうち、正規・非正規は把握していない。しかし、新規雇用1327人のうち正規職は307人非正規は1020人」と答えました。

県内企業の移転支援金といわれている事業の、雇用効果も4分の3が非正規雇用の創出です。

県農業大学校の移転強行から10年・・・

鶴ヶ島のインターができ、そばにあった農業大学校が熊谷市に移転させられて10年です。跡地にIHIが移転してきたのが、2021年。そのほか3社が今年度竣工予定で建設中です。あと1社は、まだ着工できていないそうです。

農大跡地周辺開発事業ですが、●●億円で周辺土地を買収し、ロボティクスセンターを建設しようという計画です。

しかし、令和6年度2度不調で事業者が決まらず、繰越明許となりました。これが、令和7年度に入ってもまた不調だそうで、7年度中に事業者が決まるのか?不安な状況です。

伊藤県議は

「まず、不調の連続の理由と打開策は?またロボティクスセンター開業はいつになるのか?お答えください」と質問

担当者は「技術者の不足が多くの現場で不調を引き起こしている。県としては発注見通しを早めるなど努力している。」と答えました。また開業見通しについては、答弁しませんでした。

県高技専のITや介護の訓練をー民間事業者とのすみわけ

県高等技術専門校はものづくりを伝え、就業支援を行う素晴らしい事業です。少子化の中ですが、一定の終了者があります。

伊藤県議は

「さらに充実させるために、現在の若者のニーズにみあった訓練を行えないかと思います」「例えば行政報告のP437によると介護・IT関連分野の施設内訓練数は民間委託に比べて、けた違いに少ないと思います。介護施設など本当に人材不足で苦しんでおります。介護やIT関連分野の施設内訓練を拡大する方策について、お答えください。」と質問

担当者は、「民間事業者とのすみわけであまり増やすことができない」など答えました。