学生の中で「仕送り」という言葉は死語―最低賃金を早期に時給1500円に

8月6日、日本民主青年同盟埼玉県委員会(民青同盟)が埼玉労働局に最低賃金の1500円への引き上げを求める要望を行い、塩川鉄也衆議院議員、岩渕友参議院議員とともに城下のり子県議も同席しました。

要望書では最低賃金をすみやかに1500円に引き上げること。全国一律の制度とすること。最低賃金の引き上げにあたっては、社会保険料の軽減など中小企業への支援を行うことを求めています。

民青同盟の方から「物価高騰で学費もあがっている。もはや仕送りという言葉は死語になっていて、学費も生活費も自分で稼がないといけないという学生が増えている。学生は学ぶことが本分なのに、ままならない状況。ダブルワーク最低賃金を引き上げてほしい」と切実な声が出されました。

さらに「審議会で学生が実態を訴える場を」との要望も出され、担当者からは「学生でも労働者。そうした声は重要。来年の早いうちに要望いただければ、審議会の中で発言する機会を調整することも可能」との回答がありました。

中小企業を支援し全国一律1500円の早期実現を

城下県議は「所沢は東京との境。賃金の高い東京に働き手が行ってしまう。人手不足は深刻。埼玉の実情をよくつかんで地域間格差がでないよう全国一律に。そして最低賃金の抜本的引き上げを」と話ました。

塩川衆議院議員は「中央最低賃金審議会は引き上げ目安について63円から64円の引き上げと答申している。去年よりも引き上げ額は大きい。しかし政府は2030年までに1500円としている目標にしているが、このままでのペースでは2030年に1500円にすることは不可能。抜本的な引き上げを」と求めました。

岩渕参議院議員は「いままさに埼玉地方最低賃金審議会が開かれている最中とのこと。今日の民青の生の実態を審議会にしっかり報告して」と話しました。