防衛医科大学校のコロナ患者受け入れについてー防衛省にきく

8月19日柳下県議は、塩川鉄也衆議院議員とともに、所沢市にある防衛医科大学校病院のコロナ患者受け入れ状況について、防衛省に対してオンラインでヒアリングしました。

防衛医大は、第1種感染症病床をもつ、県内2大学病院のひとつです。

応対していただいたのは防衛省人事教育局衛生官付 竹永企画官です。

コロナ病床26のうち、現在患者10人のみ

この中で、防衛医大のコロナ病床は26床でうち、重症は6床・中等症以下は20床であることがわかりました。

また8月19日段階で、コロナ患者受け入れは、10人で、重症2人 中等症7人、一般1人だそうです。

なぜ、こんなに少ないのかという質問に対して、「県の差配によるもの」という回答でした。

患者急増を受けて、26床についてのさらなる増床要請は県からなかったのか?という問いには

「県からはない」との回答でした。

連日の患者受け入れ要請にこたえてもらっていない

その後、埼玉県保健医療部に確認したところ

「県からは連日のように患者受け入れ要請を行っているが、十分こたえてもらっていない」

「病床が開いているのは、県の差配の結果といわれても・・・」との答えでした。

また、「26床以上の増床要請をしていないのは、26床に対してさえ、10床しか受け入れられないのに、それ以上の増床をお願いするのは無理」とのこと

「搬送を必ずしも断っていない」

8月23日、あらためて、防衛省オンラインヒアリングが行われました。

塩川鉄也衆議院議員、柳下県議、所沢市議団、埼玉県平和委員会のみなさんが参加しました。

応対されたのは、19日と同様、竹永企画官です。

冒頭竹永企画官は、

「23日になって、患者受け入れ数は15人(重症3 中等10 一般2)になっている」と報告

県が、患者受け入れを依頼しても、ことわっているのでは?という質問に対して

「県と調整はしている。搬送を必ずしも断っているわけではない」

「高度な医療を行っている医療機関なので、コロナ患者をうけいれれば、ほかの患者を断らなければならなくなる」と理由を説明。

800床のうち、看護師不足で440床のみ稼働

また、現在800床ある防衛医大の病床が、看護師の不足で440床しか稼働していないことが明らかになりました。

そのような状態は長期にわたって続いており、「看護師は増えているが、高度医療の中で配置基準が厳しくなってきており、看護師が足りない」とのことです。

あいている400床で、軽症者だけでも受け入れられないか、予備役の医師・看護師を集めることはできないかなどの意見には、いずれも「できない」という回答でした。

臨時の医療施設開設をという声が、医師会初めから広がっていますが、そのような臨時施設への医師派遣要請には答えるのかという質問には、

「防衛省として政策があればこたえる」とのことでした。現在も大手町の自衛隊集団接種会場にはスタッフを派遣しています。

病床26あるのだから、文句なく患者を受け入れてほしい

埼玉県平和委員会の二つ橋さんは

「県からの患者受け入れ要請は、県の医療機関ひっ迫しているからで、調整などと言っていないで、病床があるのだから、文句なく受け入れしてほしい」と要望

防衛省は「今後も最大限協力したい」と答えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、