いつまでも健康で暮らせる小鹿野町をめざして

右端は同行・案内していただいた日本共産党、出浦正夫小鹿野町議

6月20日㈫、日本共産党埼玉県議団(柳下、金子、村岡、前原県議)は埼玉県・小鹿野町を視察しました。秩父市に隣接し豊かな自然を有する小鹿野町では住み慣れた土地でいつまでも健康で暮らせる町を目指して保険,介護,医療,生活支援サービスが切れ目なく住民に提供される地域包括ケアシステムを構築しています。その拠点が町立の小鹿野中央病院と保健福祉センターが出入り扉一枚で一体となった今回、訪れた施設です。

 

 

医療・福祉に携わる全ての職員が町の職員

町の福祉施策を行っている職員の方との懇談

地域包括ケアシステムとは医療や介護が必要な方に医師、看護師、保健師、栄養士、ケアマネージャー、訪問看護師、ヘルパー等が密接に連携し総合的に関わっていくシステムです。この各部署はほぼすべて町の職員で成り立っています。

75歳以上の高齢者が18%を超える小鹿野町では関係する部署の担当者が定期的に地域ケア会議を開き、町内の患者や住民が入院生活や在宅生活の中で何に困っているか等、問題点や意見を出し合い、どう継続的に支援していくのかを話し合っています。

 

 

 

町内のほとんどの高齢者を把握

扉を境に右側が保健福祉センター、左側が病院

例えば小鹿野中央病院に治療を受けに訪れた方(または入院中の方)が介護が必要となった場合、介護保険を申請する時点で保健師や関係する職員が関わり本人や家族の経済的・健康的な困りごとについて相談に乗ります。

ある町民が退院直前に介護の必要上、ベッドを必要としていることが判明、ケア会議で相談して急遽、手分けして用意した事もありました。

 

 

 

保健師250人に相当

包括ケアシステムの中心、保健福祉センター

日常的には町職員である10人の保健師が徹底して高齢者宅を訪問し健康指導をします。人口1万2千人の小鹿野町で10人の保健師は30万都市の250人分に相当します。さらに各所の民生委員が網の目の様に活躍しており自宅に閉じこもりがちの高齢者宅の状況も把握し、町や保健師と情報を共有しています。

このような継続的な取り組みによって保健師や民生委員と町民との間で何でも話し合える信頼関係が生まれ町の福祉施策推進の大きな力になっています。

 

 

 

きめ細かな健康づくり支援

病院の待合室で職員の方から説明を受ける

現在、町は20歳以上の町民を対象にした筋力トレーニングと生活習慣病予防の事業を展開しています。

頻繁に行われている高齢者健康づくり教室では、保健師による血圧測定と健康チェック、管理栄養士による料理教室、健康運動指導士による『お達者体操』に参加、受講出来ます。その他各種の健康教室を頻繁に町内でおこない健康長寿の町づくりを進めています。

 

 

医療費が年間、12万も安く

同敷地内にある病院と保健福祉センター

 

このような町と町民の一貫した努力により平成27年度の75歳以上の一人当たりの医療費は埼玉県平均では85万円以上(本人負担分は1割)となるのに対し、小鹿野町は約72万円となり、その差12万8123円に達し町の財政支出の軽減にも貢献しています。国の保険制度のみに頼るのではなく自治体として独自財源で努力し、町民の健康向上に寄与している小鹿野町の貴重で先進的な取り組みを学ぶことが出来た視察でした。