医療的ケアを必要とする人たちの施設のさらなる拡充を

職員の方から施設の説明を受ける金子、秋山両県議

6月6日、金子県議、秋山県議等は埼玉県松伏町にある重症心身障害者施設『中川の郷療育センター』を訪れ視察をしました。近隣の自治体、5市1町により20年前に設立された中川の郷は重症の知的障害者と肢体不自由が重複している障害者のための入所施設であるとともに地域の心身に障害のある方に広く開かれた病院です。また平成13年に埼玉県から委託を受け、地域の発達障害者の支援センターとしての役割と機能が追加されました。

 

 

来院者は年間3万人!

現在、人工呼吸器や気管切開による常時の呼吸観察、及び栄養管理等の医療的ケアが必要な方を含む70名の方が入所生活を送っており、ショートステイ(3日~4日間)用の2床も運営しています。更に一日に約80~90名の方が診察・訓練のために来院しており昨年は約30800名が外来として施設を訪れています(5000名以上の在宅の方が外来登録)。

 

 

入所者は高齢化

施設の方から施設概要の説明を受けた後、施設をとり巻く状況を話していた

太陽光を取り入れた洋風建築

だきました。新生児医療の進歩により重症の心身障害児の割合が増加していること、施設開所から20年が経過して入所者(自宅から通っている利用者の方)も家族も高齢化していて困難さが増している等の話がだされました。

 

 

 

 

ショートステイは2ヶ月待ち

金子県議からの『県に要望することはありますか?』との質問には、施設長から『現在、施設は定員いっぱいで、これ以上は受け入れが出来ない状態なので定員を増設していくための施設の充実をお願いしたい。ショートステイ希望者は今、2ヵ月待ちの状態、今後はショートステイにも力を入れていきたいので併せてその援助もしてほしい』と要望がだされました。

その後、施設内を案内してもらい、入所者ひとりひとりに対する手厚い介護の様子、広く明るいホール(デイルーム)、居室、浴室などを見学しました。