県南部の児童相談所が体制を強化

今年2月の定例会では、条例案が19件提出されましたがそのうちの一つとして越谷児童相談所草加支所の本所格上げがありました。
近年、児童虐待通告は増加しており、県内で最も管轄人口が多い越谷児童相談所の負担を軽くするために、草加支所を本所にすることで体制を強化していくことが決定されたのです。
  
では、そもそも児童相談所にはどのような役割があるのでしょうか。
児童相談所は子どもに関するあらゆる問題の窓口であり、児童福祉法に基づいて設置された専門的な相談機関です。18歳未満の子どもに関することであれば、本人・家族・学校の先生・地域の住民等、どんな立場からでも相談することができます。相談内容も、子供の性格や気になる行動など発達に関すること、虐待について、疾患などの健康管理、子どもに合わせた進路相談など多岐にわたります。
  
児童相談所のスタッフは児童福祉司(ソーシャルワーカー)、児童心理司、医師などの専門家から構成されており、その都度周辺の機関と連携して子ども一人一人に必要な援助を行ないます。
相談窓口のみならず、一時保護機能や措置機能(子どもやその親への指導を行い、改善が見られなければ施設の入所や里親への委託手続きを行う)などの対応も行っています。
  
増加する児童虐待通告、発達相談から児童相談所の需要はますます高まってきており、それによって児童相談所の慢性的な人員不足や連携システムの不足などの問題が生じています。
体制をしっかり強化して悩みや不安を感じた時、誰もが安心して相談に行ける場所であってほしいですね。
  
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