新たな工事は絶対認められない 違法土砂堆積問題(秩父市)で県交渉

IMG_0006秩父市田村地区で旧田島産業(田島晶浩社長・当時)が2009年に県の許可基準を大幅に超える土砂を野積みし、いまだに放置している問題で、県秩父環境事務所が田島氏に7月11日から新たな整地工事などの実施を承認したことが住民の不安と怒りをひろげています。

このような中、7月27日、日本共産党秩父市議団と地元の町会長らが県環境部として田島氏に対して土砂の早期に搬出するようあらためて厳しく指導するよう求めました。環境農林委員の柳下礼子県議が同席しました。

応対した産業廃棄物指導課の田中淑子課長は「パトロールの頻度をあげて改善されるようにしたい」と話しました。
地元の市議からは「現在、週一回の定時パトロールを増やすだけでは不十分。」「工事の条件として違法な土砂の搬出を求めたというが、口約束にすぎず何かあったときに是正を求められないのでは?」など厳しい指摘が相次ぎました。

地元の町会長は「周辺の土地にソーラーパネルがたくさん設置されている。でこぼこの頂上部を整地してソーラーパネルを設置するのではとの疑念がある。もしそうなったら、土砂の搬出は不可能となる。長年威圧され、嫌な思いをしてきた住民として、そんなことは耐えられない。県が本気になって解決に取り組んでほしい。地元としてできることはやっていきたい。」と訴えました。

柳下県議は「業者への不信が根強い住民が、工事の承認を不安に思うのは当然。住民に心寄せ、コミュニケーションを図りながら、知恵を出してしっかり改善に取り組んでほしい」と話しました。