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兵庫県立子ども病院調査へ
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6月11日、党県議団は兵庫県議会内で、兵庫県立子ども病院の移転計画についてヒアリング調査を行いました。

兵庫県立子ども病院
日本で2番目の子ども医療専門病院として神戸市須磨区に1970年開院 総合周産期母子医療センター 兵庫県は神戸市の埋め立て地ポートアイランドに移転を進めています。平成28年開院予定
移転予定地が地震や津波の危険の高い地域であることから、兵庫県医師会、県民から反対の声もある 


今回の調査目的は、工期や病床数が同様の、埼玉県立小児医療センターと兵庫県立子ども病院の移転計画の違いについて、詳細に明らかにすることです。

使いやすい駐車場、シンプルな動線、ファミリーハウス
兵庫県立こども病院は、小児病院として学ぶべき点が多数ありました。

兵庫県立子ども病院の第1の特徴は駐車場です。駐車場は公園地下にもつくられますが、どちらの駐車場も事実上道路に面した1階平おき駐車場となるので、非常に使い勝手がいい。一方病院入口は、公園に面しており、患者にとっても家族にとっても、心安らぐ環境となります。
特徴の2つめは、建物の真ん中にナースセンターや機能の中心をあつめた、分かりやすい動線になっていることです。
また、付加機能はほとんどなく、単純な形の建物です。
一方埼玉県立小児医療センターは、13階の建物の7.8階部分に付加機能である特別支援学校などが組み込まれ、検査部門や手術部門と病棟を切り離しています。スタッフにとっての使い勝手が疑問視されています。
また、兵庫県立子ども病院には、家族が宿泊できるファミリーハウスが付属しています。




476億円(埼玉県立小児)と162億円(兵庫県立子ども病院)???

兵庫県立子ども病院の建設費について、ヒアリングの中で重大な事実が明らかとなりました。
207億円と聞いていた、建設費の総額の中に、実は「医療機器代45億円」が含まれていることがわかったのです。
埼玉県立小児医療センターの4月補正段階の金額は476億円ですが、その中に「医療機器代」は含まれていません。つまり、今後センター建設費には約45億円以上上乗せされるということなのです。

埼玉の新センターは、
300床 約1万平米の敷地に地下1階地上13階のべ床面積6万7千平米を建設します。
一方兵庫の子ども病院は
290床。敷地1万1千平米に地下1階地上7階 述べ床面積4万1千平米を建設します。

ほぼ変わらない病床数と敷地面積でありながら、
埼玉県立小児医療センターは476億円
兵庫県立子ども病院は162億円
(いずれも、土地代、設計費などこみ  職員寮は別)
という、桁違いの建設費となっているのです。

なぜ、このような違いができているのでしょうか?


1階の駐車場、付加機能なし。総合病院が隣接

@ヒアリングの中で明らかになったのは、兵庫県立の土地の特徴です。
道路面に対して、隣接公園の土地が1階分高くつくられています。
病院1階の入口は公園と同じ高さにつくられるので、病院の地下1階が道路面と同じ、事実上1階となることから、地下を掘る工事がごく少なくてすみます。
新病院建設予定地のさいたま新都心は、知事がトップダウンで決めた場所です。この「場所さきにありき」この姿勢が建設費の高騰を招きました。

A兵庫県立病院には、特別支援学校もその他付加機能もありません
これが総床面積の2万6千平米の違いとなり、これが建設費を高騰させています。
現在地の県立小児には、耐震性があり十分使える特別支援学校と発達支援棟など付加機能があります。これらも含めてむりやり新都心に全て移転したために招いた建設費の高騰です。


分割発注の成功(兵庫)と約300億円の随意契約(埼玉)この違いはどこから?

兵庫県立は昨年9月に、建設工事(大林JV)を中心に電気設備、受変電設備、空調設備、衛生設備、ガス設備、昇降機設備など総額125億円を細かく分割発注することに成功しています。受託事業者には地元業者もいます。
一方、埼玉県は同時期9月に入札取りやめで、分割発注をやめ、12月に清水建設と約294億6240万円で随意契約を結ぶ結果になりました。

この違いについて、今後の分析が求められます。







 


     

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