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重度障害者の支援施設嵐山郷視察
入口の並木が美しい。東京ドーム4個分という広大な土地にある施設です。
入口の並木が美しい。東京ドーム4個分という広大な土地にある施設です。
6月9日、村岡・奥田両県議は嵐山町にある重度障害者の入所施設のある「嵐山郷」を視察しました。



嵐山郷とは、 重度の知的障害や重症心身障害のある方が利用される県立の社会福祉施設です。 東京ドーム4個分の広大な敷地内に、15の生活寮や病院施設である療養介護棟などが点在しています。 ケアホームや認可保育所なども有し、在宅障害支援に取り組む、地域に根ざした施設です。(嵐山郷HPより)

広大な土地に400人余りの利用者が、ほぼ同数の職員さんの支援を受けて暮らしています。94%が区分5,6という重度の障害の方たちです。平均年齢は50才ですが、児童は6人程度で、高齢化が進んでいます。

このほか、障害者のための歯科や診療外来もあります。
保育所もあります。

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ニーズの高い高度行動障害者の寮

14もの寮を歩いて見学します。
雨の日には地下に通路があり、給食などぬれずに届けることもできます。
最初は、高度行動障害のある男子寮に行きました。
自傷も他傷もある方たちです。施設内装は飾りなど、食べてしまうと危険なもの一切を取り除いてあり、非常にシンプルです。壊れた壁などあちこちにベニヤ板が張ってあります。寮の定員は25人ですが、順番に散策に出かけていて、残っていたのは5,6人でした。
非常に大変なお仕事で、職員の方たちのご苦労も偲ばれます。しかしベテランの女性職員さんもいて、頼もしく思いました。

高度行動障害の支援は非常に難しく、受入は県内の民間施設では困難です。嵐山郷では現在ショートステイの希望に応えるため、施設増築を行っているとのこと。
一刻も早い完成が待たれます。



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高齢化の中で、医療との連携が必要となっている
医療との連携を必要とした利用者の寮も見学させていただきました。
こちらはほとんどが車いすなど介護度の重い方たちの寮です。
利用者の絵が飾ってあったり、装飾もこらしてあって華やかな寮です。
入浴のための機械は800万円ほどするとのこと。けれど、職員の腰痛などこれでとても軽減されたそうです。
さらに、医師も常駐する療養介護棟も見学しました。
ここの職員は看護師さんたちです。
胃瘻や腸瘻、人工呼吸器など重症心身障害者のみなさんの施設です。
食事は一人ひとり堅さも全然違います。ほとんどの人が投薬があるので、間違えないよう注意が必要とのことです。
食事も入浴も利用者さんは楽しみにしています。
入浴は週に3回です。

利用者さんの高齢化のため、介護度は重くなり、医療との連携が強まる傾向です。
利用者と職員数はほぼ同数ですが、夜勤があり、マンツーマンとはいきません。
夜は寮につき2名の体制です。
食事と入浴などの介助でほとんど毎日が過ぎていく状態です。
常勤245人契約職員163人。
もっと職員体制の充実が必要です。









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