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学校給食用牛乳の安全確保を 「戸田の教育を考える会」が県に申し入れ
申し入れ文書を読み上げる参加者(左)
申し入れ文書を読み上げる参加者(左)
 埼玉県内の学校給食用牛乳の原料にもなっている県内産の原乳をめぐり、埼玉県戸田市の「戸田の教育を考える会」は2月20日、放射性物質への対策強化などを県に申し入れました。日本共産党の柳下礼子、村岡正嗣の両県議が同席し、戸田、蕨、所沢各市の日本共産党市議も参加しました。

1か所から微量の放射性セシウム検出続く

 埼玉県内で生産された原乳は、県内3か所の「クーラーステーション」に集められ、そこから乳業会社の工場に出荷されて市販される牛乳などに加工されます。

 県は週1回、クーラーステーションごとに原乳の放射性物質を検査しています。3か所のうち川越クーラーステーションの原乳からは、ほぼ毎回微量(1キログラムあたり1ベクレル前後)の放射性セシウムが検出されています。ずっとセシウムが検出され続けていることに、小中学生の子どもを持つ親などから不安の声が上がっています。

 申し入れ書は、牛乳は学校給食でほぼ毎回摂取するものであり、安全な牛乳を提供してほしいと強調。乳牛に与えるえさを安全なものに変えることや、クーラーステーションに送る前に生産者ごとに放射性物質検査を実施することなどを求めています。

「国の基準は下回っている」と県説明

 県側は堀口雅彦食品安全局長と、担当の畜産安全課が応対。原乳から検出される放射性セシウムについては、国の定める暫定規制値(1キログラムあたり200ベクレル)を下回っていると説明しました。

 乳牛に与えるえさについて県側は、国の定める許容値(1キログラムあたり300ベクレル)を上回ったものは与えないように指導していると答えました。一方、川越クーラーステーションに搬入している農家は、他地域に比べて牧草を自給している比率が高いことも明らかにしました。

 各農家で出荷前の原乳を検査することは、現実的には難しいと述べました。

農家に協力求め、安全な牛乳の提供を
県当局の説明を聞く党県議団、市議団
県当局の説明を聞く党県議団、市議団

 参加者からは、子どもの食事に関することだけに、より厳しい対応を求める声が相次ぎました。

 県側は、国の基準を満たしている以上は強制的な指導はできないとしつつ、農家に要請の内容を伝え、放射性物質を含んでいる可能性のあるえさを極力使わないよう求めていきたいと述べました。

 村岡県議は「農家にも協力を求め、安全な牛乳を提供してほしい」と発言しました。

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