富士見市勝瀬地区の浸水地域を視察ー前原県議

img_00119月2日に、前原県議は伊藤岳党県民生活部長や富士見市議団とともに豪雨被害の深刻な富士見市勝瀬地域の視察を行いました。

 

 

 

 

 

 

この地域は、写真のように大規模商業施設「ららぽーと富士見」に隣接しています。住民のみなさんとお話しすると口々に「ららぽーとができる時に、時間50ミリの降雨に耐える貯水槽をつくるから大丈夫だと説明を受けた。私たちは50ミリで大丈夫なのかとさんざん聞いた。砂川掘の上流の入間市や所沢市で時間100ミリの雨が降ったので、ららぽーとから大量に水があふれ出た」このように訴えておられました。今後、ららぽーととどのように交渉していくか、一つの課題です。

この付近一帯が床上浸水、床下浸水

この付近一帯が床上浸水、床下浸水

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この住宅街の、多くが床上浸水まで水が到達しました。市は土嚢を配る余裕もなく、次の台風10号への備えも、1家庭土嚢10個しか配りません。どのおたくも、とりあえず、土嚢が置いてありましたが、少なすぎて間に隙間が。これでは浸水は防げません。

 

 

 

水は車の窓まであがりました。この車はもうつかえません。

水は車の窓まであがりました。この車はもうつかえません。

 

 

 

 

 

 

 

 

床上にまで水があがり、たたみを運び出しました。

床上にまで水があがり、たたみを運び出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1階の家具は水につかったので、もう使用できません。このお宅は高齢者夫婦で、夫さんは介護が必要です。「どうしたらいいのか途方にくれています」と涙ながらに訴えておられました。

 

これが溢水した砂川掘ー雨水幹線です。

これが溢水した砂川掘ー雨水幹線です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、溢水し、周りの図川などの水を受け入れられなかった砂川掘です。桜並木で、コイがゆうゆうと泳ぐ川。ここは県内唯一の県下水道局管理の雨水幹線です。河川という扱いがされていません。所沢市など上流の水害対策として五市1町でつくられました。早急に護岸対策を求めるとともに、河川としての管理を求める必要があります。

新河岸川へと砂川掘が流れ込む付近にある蛇沼調整池

新河岸川へと砂川掘が流れ込む付近にある蛇沼調整池

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、新河岸川へ砂川掘が流れ込む地点にある蛇沼調整池です。新河岸川がしばしば水害を起こしたため、砂川掘からの受け入れ水量が制限をかけられています。今回新河岸川は溢水しませんでしたが、砂川掘が溢れたのは、この辺の事情が関係しているようです。

 

浸水被害をうけた勝瀬こばと保育所

浸水被害をうけた勝瀬こばと保育所

 

 

 

 

 

 

 

 

この砂川掘(または第2砂川掘)の溢水によって、床上浸水した保育所を訪問しました。午前12時過ぎ、突然園の周辺が水で囲まれ、逃げることができなくなりました。70人もの園児とともに2階へ避難し、市役所に助けを求めましたが、助けがきません。1階のブレーカーを落としたので園の電話も使用不可能になり、保護者たちへの連絡も取れませんでした。

消防のボートに乗って子どもたちが避難したのが16時過ぎ。「砂川掘の水位が上がっているとか、避難勧告とかまったくありませんでした」とのことです。

 

ここまで水が上がってきて

ここまで水が上がってきて

 

 

 

 

 

 

 

 

床板の塗装がはがれて

床板の塗装がはがれて